本作は、戦後日本洋画壇の重鎮・林武による静物画で、彼の晩年を代表する花のシリーズのひとつです。鮮烈な赤や黄色の薔薇が、青く澄んだ背景の中に力強く浮かび上がり、画面からほとばしるような生命力を感じさせます。
林武独自の太い輪郭線と厚く重ねられた油彩のタッチにより、薔薇の花びらひとつひとつに重厚な存在感が与えられており、単なる花の表現にとどまらず、作者の情熱や内面のエネルギーまでもが画面に込められています。
また、背景の色彩や花瓶の大胆な描写も、林の即興的かつ直感的な筆運びの妙が感じられる部分であり、観る者を飽きさせません。華やかさの中に、強さと精神性が共存する、林武ならではの一作です。
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