林武の代表的な作品のひとつ『薔薇』の傑作です。
気品と力強さが共鳴する、静謐の中に宿る情熱の花。

本作は、戦後日本洋画壇の重鎮・林武による静物画で、彼の晩年を代表する花のシリーズのひとつです。鮮烈な赤や黄色の薔薇が、青く澄んだ背景の中に力強く浮かび上がり、画面からほとばしるような生命力を感じさせます。
林武独自の太い輪郭線と厚く重ねられた油彩のタッチにより、薔薇の花びらひとつひとつに重厚な存在感が与えられており、単なる花の表現にとどまらず、作者の情熱や内面のエネルギーまでもが画面に込められています。
また、背景の色彩や花瓶の大胆な描写も、林の即興的かつ直感的な筆運びの妙が感じられる部分であり、観る者を飽きさせません。華やかさの中に、強さと精神性が共存する、林武ならではの一作です。
この機会に是非ご検討ください。


【作品紹介】
作家名:林武 -Hayashi Takeshi-
作品名:『薔薇』
技法:油彩・キャンバス
サイズ:41.1cm × 32cm (6号)
鑑定証書付 (再発行)


【略歴】
1896年 東京生まれ
1920年 日本美術学校入学、同年中退
1921年 第8回二科展初入選。樗牛賞受賞。
1930年 二科会を脱退。独立美術協会創立
1949年 第1回毎日美術賞受賞
1952年 東京芸術大学教授就任
1958年 日本橋高島屋にて回顧展開催
1959年 日本芸術院賞受賞
1967年 朝日文化賞受賞。文化勲章受章
1975年 逝去


【注意事項】
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その場合、その根拠となる書面を添付頂きます。
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