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コレクションされているお客様よりの一部をお預かりいたしました。
金属製の吊り灯籠(つりどうろう)のようですね。右上には、風に揺れる細長い布のようなものも写っていますが、中心となるのは下の部分にある吊り下げ式のオブジェです。
この作品は、日本庭園や寺院、あるいは和風建築によく見られる吊り灯籠の一種であると考えられます。全体的に黒ずんだ金属製で、使い込まれたような風合いが特徴です。上部は屋根のような形状をしており、その下には四角い窓が開けられた箱型の本体があります。この窓には、明かりを通すための障子のような素材がはめ込まれているように見えます。金属の質感から、鋳鉄製である可能性も考えられ、その重厚感が作品に安定感と歴史的な趣を与えています。
本体の下部からは、一本の紐が垂れ下がっており、その先には釣鐘のような形状のものが吊るされています。これはおそらく、風鈴のように音を奏でる部分、あるいは単なる装飾として取り付けられた鐘であると推測されます。全体から漂うのは、**侘び寂び(わびさび)**といった日本の伝統的な美意識です。派手さや華やかさよりも、時間の経過によって生まれる古びた風合いや、素材本来の質感を活かした、静かで落ち着いた美しさが表現されています。
このような吊り灯籠は、かつては実際に中に蝋燭や油を灯して明かりとして用いられましたが、現代では庭園の飾りや室内の装飾品として親しまれています。この作品も、実用性と芸術性が融合した日本の伝統工芸の粋を感じさせる逸品と言えるでしょう。年月を経て付着したであろう錆や汚れも、この作品の歴史と風格を物語る一部となっており、見る者に静かな趣を感じさせます。右上にある風に揺れる布は、おそらく風鈴の一部、あるいはこの灯籠と共に飾られる飾り物かと思われます。
状態 コンディション良好。
特に気になる欠損などはなく、お喜びいただけるものだと思います。
*経年の擦れ、汚れ等はご承知下さい。*
時代の有るお品で有ることをご理解頂き、詳細画像をご確認のうえご入札をお願い致します。
サイズ(cm)
画像よりご確認ください。
何かございましたらご質問ください。
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