
【8/16(土)終了】
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本品は、西暦253年に発行されたローマ帝国のアントニニアヌス銀貨で、皇帝ウァレリアヌス1世(Publius Licinius Valerianus)の治世に鋳造されたものです。
表面には放射冠をかぶった皇帝の肖像、裏面には弓を構えるアポロ神が刻まれ、当時のローマ美術と宗教観が見事に表現されています。
ウァレリアヌス1世は、帝国が内乱と外敵に苦しむ3世紀危機の最中に即位した皇帝で、対サーサーン朝ペルシャ戦争やゴート族侵入など多くの試練に直面しました。
アポロ神は光明・予言・芸術の守護神として崇拝され、戦乱の中でも神の加護を求める意図が、このコインのデザインに込められていると考えられます。
アントニニアヌス銀貨は元来銀含有率が高かったものの、この時期は帝国の財政難により銀含有量が減少しつつあり、経済史的にも興味深い時代の産物です。
本品は約1,770年前の古代貨幣でありながら、肖像や神像のディテールが比較的良好に残っており、学術的価値とコレクション価値を兼ね備えています。
【詳細】
- 発行年:西暦253年
- 皇帝:ウァレリアヌス1世
- 額面:アントニニアヌス
- 材質:ビロン銀
- 図柄:表/皇帝ウァレリアヌス1世 裏/アポロ神
- 状態:画像にてご確認ください(経年による摩耗・小欠けあり)
- 管理ID:ANC013
【注意事項】
- 自主検査は行なっておりますが、真贋や品位について保証はいたしかねます。
- 古代コインの特性上、交換・返品はお受けできません。
- 撮影環境やモニター設定により、実物と色味が異なる場合があります。
3世紀危機の歴史とローマの信仰を刻んだ古代銀貨。
その重みある存在感を、この機会にぜひコレクションへ加えてください。