このコインは、イタリア統一後初期に発行された貴重な金貨です。1863年はイタリア統一から間もない時期で、この20リラ金貨はイタリア王国の繁栄と安定を象徴する重要な貨幣です。
表面にデザインされているのは、サルデーニャ王国最後の国王であり、のちのイタリア王国初代の国王となった“ヴィットーリオ・エマヌエーレ2世”です。
親の代から続いたイタリア統一戦争を終結させ、安定の社会を築いた偉人です。
激動の時代を生き抜き、結果を残した凛々しいその横顔からは、神々しさも感じられるほどです。裏面には、法定通貨であることを示す刻印が刻まれています。
表面には、ヴィットーリオ・エマヌエーレ2世の左向き肖像が描かれ、
首元に彫刻家「FERRARIS」のサインがあります。周囲に「VITTORIO EMANUELE II」と1863年の年号が描かれています。
裏面には、サヴォイア家の紋章(王冠付き盾)、大綬章(Collare dell'Annunziata)を装飾し、紋章の周囲に月桂樹の冠が描かれています。下部に額面「L.20」、造幣局記号「T」、鑑定官イニシャル「BN」、周囲に「REGNO D’ITALIA」(イタリア王国)が刻まれています。
歴史的・美術的・資産的価値を兼ね備え、かつ国際的な流動性と信頼性が高いことから、コレクターや投資家にとって非常に魅力的な購入対象です。
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