「ニッポンの正体 : 漂流を続ける日本の未来を考える」
白井 聡 / 高瀬 毅
定価: ¥ 1980
#白井聡 #白井_聡 #高瀬毅 #高瀬_毅 #本 #社会/社会・福祉
ウクライナ危機、旧統一教会問題の噴出、そして円高とさまよえる欲望……。
現代日本の諸問題を、近代史を掘り下ることで明晰に読み解き、日本の未来を考える。
最もアクチュアルな時評集。
【気鋭の政治学者が日本の「いま」をわかりやすく読み解く!】
■アメリカ、中国、朝鮮戦争と日本の力学とは?
■戦後日本を形づくってきた権力とは何か?
■限界を超えた戦後体制はどこに向かうのか?
繰り返される不祥事、政治家の信じがたい愚かで浅薄な言動、庶民の暮らしと乖離した政策のズレ、権力者たちの驕(おご)り等々。
いったいこの違和感や奇妙でどうしようもない情けなさは、どこからきているのか。
何が原点なのか。
どういうことが影響してこんな体質や思考に陥るのか。
そんな疑問は、日々のニュースの中で膨らんでいくばかりではないだろうか。
しかし、その疑問を解くには、
いくら毎日のニュースを積み重ねても本質にはなかなか届かず、正体が見えにくい。
もっと深いところに降りていく必要があるのではないか――。
幻想、幻惑から覚醒し、その実態を冷徹に見ることからしか、閉塞した状況を変え、壁の向こう側へとブレークスルーすることはできない。
▽目次
1 なぜ、日本は朝鮮戦争の終結を望まないのか
――韓国の大統領選が日本に与える影響
2 「核」を欲しがる被爆国
――ウクライナ危機の衝撃は続く
3 歴史を私物化する「愛国者」
――教育への危険な政治介入
4 差別を撃ち続けた「突破者」の遺志
――共同体が崩壊した日本
5 「長期腐敗体制」を解体せよ
2012年体制で沈んでいく日本
6 限界を迎えた戦後体制を精算すべき
――明治維新77年〜戦後77年で迎えた危機
7 戦中・戦後を貫く岸信介とアジアの蜜月
――統一教会問題の源流