出版社 : 新潮社 (1979/1/1)
発売日 : 1979/1/1
言語 : 日本語
単行本 : 262ページ
経年変化による汚れスレあるが、古本としての状況は良好
『鉄剣の謎と古代日本』(新潮社)の中で辛亥銘鉄剣が出土したとき、被葬者の左に鉄剣、右に刀とあるが、鉄剣の作られた5世紀頃の刀と剣の違いは何か。
刀は片刃つくりが原則で両刃の剣(つるぎ)と区別。古代においては刀と剣とは特に区別がなかった。古墳時代前期以来共存していて、同じ埋葬施設に入れられることが多かったが、5世紀から6世紀の前半あたりで、出土品として剣は僅かになる。稲荷山古墳の鉄剣は、実用の武器としての役割を失ったころのもの。辛亥銘鉄剣は、実際は剣であるが、銘文には刀の文字がある。