★商品説明★ | 諸田玲子著 「月を吐く」 集英社文庫 2007年 3月 文庫2刷 定価 705円+税 447頁 |
★著者略歴★ | 1954年、静岡市生れ。上智大学文学部英文学科卒。外資系企業勤務の後、翻訳・作家活動に入る。1996年「眩惑」でデビュー。2003年「其の一日」で第24回吉川英治文学新人賞。新感覚の時代小説家として注目される。2007年、「奸婦にあらず」で第26回新田次郎文学賞受賞。 |
★作品内容★ | 徳川家康の正室だったが、実家の今川家を笠に着て権高く、しまいには嫡男の信康とともに武田家に密通したとして家康に殺された悪妻として有名な築山殿。でも実際はどうであったのか、今では本当のところは誰にも分らないが、今川義元の姪としてお姫様として育てられ、わがままであったのは事実らしい。その築山殿(瀬名姫)の幼馴染の恋と絡ませて色づけした小説。 瀬名姫はちょっとわがままなところがあったが愛らしい少女だった。当時、今川家の人質としてこき使われていた家康は、瀬名姫に一目ぼれ、今川に押しつけられてというのとは違う持って行き方。16歳にして同い年の瀬名姫と結婚。2児を設ける。嫡男は信康。ここまでは、今川家の入り婿として順調に思われたのだが、この時、今川に大事件が起こる。桶狭間の戦いで義元が殺されたのだ。凡庸な跡取りの氏康を見限り、家康は岡崎城に入り戻ってこない。なんだかんだあって、瀬名姫と二児は人質交換で家康のもとに。ここからが第二部の始まり、家康の実母・於大は今川家の瀬名を憎み嫁姑の争いが。洗練された文化都市駿府から来た瀬名と田舎臭い於大。実母をきずかう家康は城の本丸に瀬名を入れず別邸・築山殿に住まわせる。ここから、彼女は築山殿と言われるようになった。そして読め衆との争いは続き、家康との仲もぎくしゃくしたものに。そして信康9歳の時に、信長の娘五徳姫と婚儀が整う。このふたりも、最初のうちは仲睦まじかったのだが、お互いに甘やかされて育った者同士、そして三代にわたる嫁姑争いが沸き起こり、ついには悲劇へと。瀬名の心情を中心に恋と絡ませた新しい築山殿物語。 |
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