『ヨーロッパ・コンサート2007 フロム・ベルリン』
● ワーグナー:『パルジファル』前奏曲
● ブラームス:ヴァイオリンとチェロのための二重協奏曲イ短調 Op.102
● ブラームス:交響曲第4番ホ短調 Op.98
リサ・バティアシヴィリ(ヴァイオリン)
トルルス・モルク(チェロ)
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
サー・サイモン・ラトル(指揮)
収録:2007年5月1日 カーベルヴェルク・オーバーシュプレー、ベルリン(ライヴ)
ラトルが指揮台に登場したこの年は、ベルリン・フィル創立125周年という特別な年でもあり、ベルリンにとって大きな存在感を持つ建物でもある街はずれの古く巨大な工場でコンサートがおこなわれることとなりました。
この建物は、19世紀に建設されたケーブル工場で、名前は「カーベルヴェルク・オーバーシュプレー」と言います。むき出しの鉄骨が独特の力強い雰囲気を醸し出すこの場所は、音響が意外にも良いことで知られており、ラトルは2009年にもショスタコーヴィチの交響曲第4番とベートーヴェンの交響曲第2番を演奏していますし、現代音楽などでもおなじみの場所となっているようです。
今回のプログラムは、ワーグナーの『パルジファル』前奏曲に始まり、ブラームスの二重協奏曲で前半を終え、メインにブラームスの交響曲第4番が演奏されたというものです。 協奏曲のソリストには近年大活躍のチェリスト、トルルス・モルクと、人気抜群の若手リサ・バティアシヴィリのふたり。