付録のカレンダーは付いていません。
表紙に少々擦れがありますが、全体的に大変綺麗です。
(商品説明)
■第一特集
最新研究が明かす!
●「錯誤」の戦場 比島(フィリピン)攻略作戦
なぜ作戦は想定以上に長期化したのか?
太平洋戦争開戦劈頭に実施された日本軍の南方作戦。その一つであったフィリピンの攻略はどのような経緯で計画、実行されたのか。また、他の戦線に比べて戦いが長期化した要因を、第十四軍司令官・本間雅晴および同軍司令部の状況判断や作戦指導の問題点に焦点を当てて分析する。(文=長南政義)
■第二特集
第一人者による最新学説!
●享徳の乱
戦国時代を生んだ関東の大乱の実相
室町幕府の出先機関であった鎌倉府が再興され、足利成氏は父持氏の跡を継ぎ、鎌倉公方となった。成氏は補佐役である関東管領・山内上杉氏との対立を深めていき、両勢力の抗争が表面化した。享徳三年(一四五四)、上杉憲忠が成氏に謀殺され、これにより、享徳の乱とよばれる関東戦国の大乱の幕が上がった。戦国史研究の泰斗が足かけ二九年に及ぶ戦いの軌跡を、新視点・新解釈で解き明かす。(文=黒田基樹)
■第三特集
●検証 日清戦争 黄海海戦
「大勝利」の陰に隠蔽された数々の失策
創設以来20年余の苦節を経て青年期を迎えた日本海軍は。黄海海戦において清国の主力艦隊を撃破することに成功した。この勝利は戦略的、先駆的な建艦計画に基づく艦艇整備の賜物であったが、戦術的な運用の面では依然として課題を残していた。(文=樋口晴彦)
■検証/ドキュメント
知られざる戦力の来歴と現況を探る!
●【徹底分析】ウクライナ空軍の戦い2014-22
旧ソ連空軍から生まれたウクライナ空軍は、自身による新機体の生産や供給が困難というその宿命の中で、この春からのロシア軍との航空戦を互角以上に戦っているように見える。それは西側報道のひいき目によるものなのか、それとも同空軍は知られざる戦力源泉を有するのか? その誕生にまで遡り、2014年の対ロ戦、そして現状までを分析・考察する。(文=古峰文三)
●韓国軍の歴史
「反共」の軍隊がたどった軍部独裁政権と民主化の道
大日本帝国の崩壊後に南北に分断された朝鮮半島。日本軍や満洲国軍出身者が創設を主導した韓国軍は、共産主義者の排撃や民衆への弾圧を行った。朝鮮戦争後の軍事独裁政権の時代を経て、名実ともに民主主義国家の軍隊となるまでの道をたどる。(文=山崎雅弘)
●山本権兵衛が断行した大リストラ
「日本海軍の刷新」は公平に行われたのか?
改革を迫られた明治海軍は、大幅な人員整理を断行した。それを一人で決定し実行した山本権兵衛は、どのような基準と思惑でこの難事を成し遂げたのか? 史料の分析から海軍の一大人員整理の実態に迫る!(文=大井昌靖)