**【商品説明】**
こちらは明治時代にイギリスへ輸出された高級観賞用の飾皿であり、当時の名工中村鎌次郎によって制作されたものです。現在から約100年の歴史を持ちます。当時、横浜港から輸出されたため、「横浜焼」と呼ばれています。
 
横浜焼は美術品の世界で「幻の横浜焼」と称されており、一般的に瀬戸の素地を使用し、横浜で絵付けを施して輸出されました。しかし、1923年の関東大震災により横浜の絵付け工房のほとんどが壊滅し、そのため「幻の横浜焼」となりました。
 
中村鎌次郎は、明治時代に井村彦次郎と並ぶ有名な陶磁器輸出業者であり、高品質で精巧な作品を生み出すことで知られていました。記録によると、中村は輸出用の陶磁器をいくつかのシリーズに分類しており、「景勝地シリーズ」は最上級品とされ、当時の価格も非常に高価でした。購入するには4か月以上の待ち時間が必要だったと言われています。さらに、このシリーズが高価であった理由の一つに、非常に高い製作コストが挙げられます。使用されている瀬戸の高級素地は、一般的な卵殻手よりもさらに薄く透明感があり、職人技の高さを際立たせています。
 
この作品は、正面に竹節形の枠で窓を開け、日本岐阜県養老郡養老町の養老の滝を題材にしています。養老の滝は日本百名瀑の一つで、周辺は美しい環境と豊かな自然景観に恵まれています。春には桜が咲き誇り、秋には紅葉が鮮やかに彩ります。遠くにはかすかに見える山々が、森が続き、一筋の滝が勢いよく流れ落ち、画面に強い臨場感を与え、まるで水の音が聞こえてくるようです。中央には家屋や樹木、川が描かれ、おそらく初秋の情景で、木の葉の一部が赤く染まり、その赤の色合いが絶妙です。作品の周囲にはさまざまな桜の花が描かれ、花蕊は盛上技法を用いて表現されています。この作品はほぼ完璧で、ほとんど使用されておらず、非常に貴重な逸品です。

**【商品サイズ】**

サイズ: 経約 17.7cm

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**【注意事項】**

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