マイルス・デイビス・ファン必聴「ブートレグ・シリーズ」第6弾
マイルスとコルトレーン、最後のツアーとなった伝説の5公演が初の公式リリース
マイルス・デイビスとジョン・コルトレーン。このモダン・ジャズ界巨匠二人による化学反応を堪能できる本作はCD4枚組で発売される。ラジオ放送音源として一部の幸運なファンしか聴けなかった1960年春のヨーロッパ・ツアーから5公演を収録。3月21日パリ:オランピア劇場での2公演, 3月22日ストックホルム:コンセルトフセットでの2公演、3月24日コペンハーゲンのティヴォリス・コンセルトサル公演という,ツアー中で最も良かった5公演がセレクトされている。そして、これがコルトレーンがマイルスのグループに参加した最後のツアーとなった。マイルスとコルトレーン、二人の合わせ持つパワーが頂点にあった瞬間、今でも色あせないその美学を時空を越えて体験できるファン必聴の作品だ。
このツアーが行われたのは、『カインド・オブ・ブルー』が発売されて約半年後の1960年春。当時、ともに1926年生まれで30代半ばだったマイルスとコルトレーンはそれぞれに音楽的改革の真っ最中にあり、時に競い合い時に交わる二人のヴィジョンが織りなす衝撃の走るようなサウンドを聴くことができる。収録されているのは、マイルス・デイビスのグレイテスト・ヒッツと言うべきラインナップ。「ラウンド・ミッドナイト」「バイ・バイ・ブラックバード」「オン・グリーン・ドルフィン・ストリート」「ウォーキン」「オール・オブ・ユー」等ライヴで定番のナンバーが演奏されている。そしてマイルスが作曲した「ソー・ホワット」、「オール・ブルース」は、オーディエンスにとっては当時最新アルバム『カインド・オブ・ブルー』に収められた新曲だった。
パーソネルはマイルス・デイビス(tp)、ジョン・コルトレーン(ts)、ウィントン・ケリー(p)、ポール・チェンバース(b)、ジミー・コブ(d)で全員『カインド・オブ・ブルー』から一緒にやってきたメンバーだ。
4枚組CDからなる『ザ・ファイナル・ツアー ブートレグ・シリーズVol.6』は、スウェーデンのDJ:カール=エリック・リンドグレンが当時ジョン・コルトレーンをインタビューした貴重な録音で締めくくられる。「怒りを感じていますか?」と聞くリンドグレンに、「いや、そうじゃない」と答えるコルトレーン。「この間も誰かに話していたんだけれど、たくさんの音を吹く理由は、もしかすると怒ってるように聞こえるかもしれないけれど、一度に色々な事を試しているから。整理していないんだ。」
本作をプロデュースするのはスティーヴ・バーコウィッツ、マイケル・カスクーナ、リチャード・サイデルのグラミー賞受賞チームだ。放送局のアナログ・マスターから新たにマスタリングされており、マイルス・デイビス・エステート、ジョン・コルトレーン・エステート、レガシー・レーベルが一体となって本作の公式リリースを実現させた。1960年3月にヨーロッパのラジオ曲で放送されたこれらの録音を長年求め、珍重するコレクターも多い。(輸入元情報)
CD1
01. All Of You
02. So What
03. On Green Dolphin Street
04. Walkin'
CD2
01. Bye Bye Blackbird
02. 'Round Midnight
03. Oleo
04. The Theme
05. Introduction
06. So What
07. On Green Dolphin Street
08. All Blues
09. The Theme (Incomplete)
CD3
01. Introduction By Norman Granz
02. So What
03. Fran Dance
04. Walkin'
05. The Theme
CD4
01. So What
02. On Green Dolphin Street
03. All Blues
04. The Theme
05. John coltrane Interview by Carl-Erik Lindgren
Miles Davis (tp)
John Coltrane (ts)
Wynton Kelly (p)
Paul Chambers (b)
Jimmy Cobb (ds)