ベルク:
歌劇『ルル』3幕補筆版
マルリス・ペーターゼン、
ボー・スコウフス
キリル・ペトレンコ指揮
バイエルン国立歌劇場
バイエルン国立歌劇場の2014/2015年シーズンで最も注目を浴びた歌劇『ルル』。
話題の指揮者キリル・ペトレンコを迎え、上演の模様はライヴ配信されるなど、世界中の音楽ファンから注目を浴びた演奏です。
最晩年のアルバン・ベルクが手掛けた歌劇『ルル』は、1905年にヴェーデキント作「パンドラの箱」の舞台を観たベルクが感銘を受け、もう一つの戯曲「地霊」を結合。
この不可思議な物語のあらすじか出来上がりました。
主人公ルルが様々な男性、女性を誘惑し破滅させ、最後は自身も殺されてしまうという「ファム・ファタール(魔性の女)」を描いたこの作品は、十二音技法が用いられた「演奏が非常に難しい」ことでも知られています。
ベルクは完成を見ることなくこの世を去ってしまったため、完成している2幕にセリフを挿入する形で上演されることも多いのですが、
ここではフリードリヒ・チェルハが補筆した3幕版が演奏されています。
オペラ指揮者としてのペトレンコの能力が最大に発揮された演奏は、『ルル』の上演史を塗り替えたとして高く評価されました。
この上演のために用意されたチェルニアコフの演出はシンプルかつモダンなもの。複雑に入り組む登場人物たちの心理を鋭く描写するために、不要なものは極力排した潔い舞台作りです。
また、難役ルルを歌うマリウス・ペーターゼンは2015年の「Opernwelt」(ドイツの音楽雑誌)で「singer of the year」を受賞しました。(輸入元情報)
ベルク:
歌劇『ルル』全曲(チェルハ補筆による3幕版)
ルル…マルリス・ペーターゼン(ソプラノ)
ゲシュヴィッツ伯爵令嬢…ダニエラ・シンドラム(メゾ・ソプラノ)
劇場の衣装係/ギムナジウムの学生…レイチェル・ウィルソン(アルト)
医事顧問官/銀行家/教授…クリスティアン・リーガー(バス・語り)
画家/黒人…ライナー・トロスト(テノール)
シェーン博士/切り裂きジャック…ボー・スコウフス(バリトン)
アルヴァ…マティアス・クリンク(テノール)
猛獣使い/力技師…マルティン・ヴィンクラー(バス)
公爵/従僕/侯爵…ヴォルフガンク・アプリンガー=シュペルハッケ(テノール)
劇場支配人…クリストフ・シュテフィンガー(バス)
警部…ニコラス・ラインケ(語り)
15歳の少女…エルサ・ベノワ(ソプラノ)
その母…コルネリア・ヴュルコプ(アルト)
女性工芸家…ハイケ・グレツィンガー(メゾ・ソプラノ)
新聞記者…ジョン・カーペンター(バリトン)
召使い…レオナルド・ベルナード(バリトン)
バイエルン国立歌劇場管弦楽団&合唱団
キリル・ペトレンコ(指揮)
演出:ドミトリー・チェルニアコフ
衣装:エレーナ・ザイツェヴァ
照明:グレブ・フィルシュティンスキー
ドラマトゥルギー:マルテ・クラスティング
収録時期:2015年5月
収録場所:ミュンヘン、 バイエルン国立歌劇場(ライヴ)
映像監督:アンディ・ゾマー
収録時間:182分
画面:カラー、16:9、1080i High Definition
音声:PCMステレオ、dts-HD Master Audio 5.1
字幕:日本語・フランス語・英語・ドイツ語・スペイン語・韓国語
50GB
Region All
ブルーレイディスク対応機器で再生できます。