







「かつては生き生きとした知恵の発露であった「笑い」「ヲコ」「ウソ」などの零落をなげき,その復権を説いた異色の文芸論十一篇.これらのエッセーを貫くのは,人生をすこしでも明るく面白くするには何が必要不可欠かという強烈な問題意識であって,悪巧みの技術さえ「消えて行く古風な芸術」だとして愛惜される。」
目次
不幸なる芸術
ウソと子供
ウソと文学との関係
たくらた考
馬鹿考異説
鳴滸(おこ)の文学
笑の本願
笑の教育
女の笑顔
涕泣史談
筑摩書房・昭和28年6月初版発行の柳田国男「不幸なる芸術」函付きです。経年のヤケが少しありますが、シミや書き込みや蔵書印などもありません。
69年前の古書であることをご理解の上、購入の検討をお願いいたします。