日本を代表する知識人でおしどり夫婦と言われてきた作家の三浦朱門、曽野綾子氏の交換エッセイ集。
老年期になっても毎夜、会話が絶えないと言うご夫妻のお話からこの本の企画は生まれた。『家庭画報』本誌に
2年間連載しまとめたもの。その話題は、日常の食べ物や衣服、睡眠から、老年、友、死……と広がり、避けては
通れない「老い」の端正な生き方が生活の断片から綴られている。それは超高齢化社会を迎えた日本の若者から
シルバー世代への尊厳ある生き方の示唆に富んでいる。