







備前 酒呑 陶秀造
酒呑寸法
高さ約 53mm
胴径約 63〜66mm
重さ約 104.5g
付属品
共箱(四方桟)
共布(印有)
栞(陶歴書)
長期保管品の未使用品になります。
詳細、状態は画像にてご確認ください。
割れ、欠け、ひび、傷等の傷みは御座いません。
備 前 焼
我が国で一番古い焼物と云えば、瀬戸、常滑、信楽、丹波、備前の五ツであるが、併し独り備前焼のみは原始時代の須恵器のれを汲むもので、既に鎌倉時代には今日と同じ様な焼け肌をした立派な備前焼が熊山で焼かれている。熊山窯業より室町時代には伊部窯に移り、桃山時代から現在の伊部の地に窯が移った。桃山時代を山窯といい、徳川時代を大窯と称している。熊山や補伊部では壺、擂鉢などの雑器を焼いていたが、室町時代の中頃から茶道が大いに流行し、茶祖珠光をはじめとし武野紹、千ノ利休などの大茶人が茶の精神である「寂」「佗」の心を、あの備前焼の飾り気のない渋い焼き肌、一見素朴な土の味に共通のもの を感じ、田舎者の備前焼が一躍都の花形として王侯の席に君臨した。大名物備前布袋の茶入は嘗て利休の愛蔵品であり、尾張徳川家にある備前筒花入は利休の師匠紹の愛蔵品であつた。茶器としての備前焼が出世したのみでなく、大衆品としての雑品も亦全国津々浦々に拡がった。水が腐らぬと云つて評判をとつた水瓶や投げても破れぬ前擂鉢、種壺、酒の味がよいと云う備前徳利など実用的に広く喜ばれた。池田藩主が保観奨励した御細工品、即ち物や香炉なども亦美術品として貴ばれている。備前焼ほど歴史が古く而もあらゆるものを焼いた窯は他にその例をみない。備前の窯こそ全国唯一のもので、そこに備前焼の伝統美が輝いている。
永い伝統の誇りを引継いで居ります我々はその責任を感 を感じて作陶に精進して居りますのが今の姿であります。備前作家として技術保存の指定及日本工芸会正会員に推薦され、 無形文化財個人指定を受け、社団法人日本工芸会理事に推薦さる。以上は備前独特の土の味合を現代の感覚に再現致し度努力して居ります。
山本陶秀
大正11年より陶技を習う
昭和13年 京都楠部弥弐先生に師事
昭和14年 第6回中国四国9県聯合工芸展覧会花入優良賞受賞
昭和16年 第8回中国四国9県聯合工芸展覧会花入入賞
昭和23年 技術保存(丸技)認定受く
昭和30年 伝統工芸展入選以来毎回入選
昭和31年 岡山県重要無形文化財認定受く
昭和34年 ブラッセル万国博覧会グランプリ金賞受く
昭和34年 社団法人日本工芸会正会員
昭和35年 日本工芸会東中国支部審員
昭和39年 欧州視察
昭和40年 岡山県立陶磁器指導所講師
昭和41年 岡山県展審査員
昭和42年 韓国視察
昭和43年 東南アジヤ視察
昭和45年 社団法人日本工芸会理事
昭和45年 世界一周視察
昭和47年 岡山県文化賞受賞
昭和50年1月 山陽新聞社文化賞受賞
昭和50年8月 三木記念賞受賞
昭和51年11月 紫綬褒章受賞
昭和51年11月 中国文化賞受賞
昭和51年 備前市功労章受賞
昭和52年1月 毎日芸術賞受賞
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