昭和一六年一二月八日、南雲忠一中将率いる機動部隊の真珠湾奇襲作戦は、突然の雷雨によって失敗した。日米の戦端は真珠湾奇襲と同時に発動されたウェーク島攻略戦で開かれた。陸軍は開戦後、破竹の進撃を続けマレー・シンガポールの英海軍を叩くと、フィリピンの航空兵力を殲滅させ、グアム、サイパンを占領。一方、対米戦の最前線となったウェーク島沖では日米艦隊が激突、攻略部隊が同島上陸を敢行するが、米太平洋艦隊から放たれた一八〇機の攻撃機の前に敢え無く避退。守勢に立たされた帝国海軍は、連合艦隊を再編成し、太平洋に防衛ラインを構築して米艦隊迎撃戦術に転じる。