ヴァイオリンを始め、ヴィオラ、チェロなど様々な弦楽器を独自の演奏法を基軸にして、様々なスタイルの音楽性で作品を残し、それこそオーヴァーグラウンドな場面でははコマーシャル広告、テレビドラマや映画のサウンドトラックから本作のような実験的な即興演奏の場面に至るまで異常な振れ幅で近年では特に活動が著しい弦楽奏者、波多野敦子と、こちらも様々な音楽ジャンルの演奏の現場へ参加してはそれぞれに応じた演奏法で一定のスタイルを持たない、マルチな打楽器奏者、宮坂遼太郎によるコラボレーションを収録したライブ音源。収録は東京のCDショップでレーベルも運営し、演奏スペースもあるFtarriにて2023年2月に出演したさいの演奏を編纂収録したライブアルバム。リリースは上記Ftarriから2023年に限定枚数でリリースされていた1枚。使用インストゥルメンツと編成は波多野敦子(ヴィオラ、電子機器)、宮坂遼太郎(打楽器類)という記載。全体の演奏はいわゆるフリーインプロヴィゼーションフォーマットで行われているとはいえ、演奏は非常に変化に富んでいて展開としても起伏があり、この種の演奏の起源にもあたるフリージャズから始まる往年の欧州フリーインプロの現在進行形としても位置しているとはいえ、そんな文脈とは全く別のところで勃発した自由な衝動力の発露としたほうがより正鵠を得ているという印象。波多野敦子のほうは擦弦楽器と同時に電子機器も操り、どちらかというとミニマルドローン的なアプローチに特色があって、注意深く聴いていくと微妙な調性感や和声感が感じられ、これを基軸に定型フレーズの繰り返しや引き延ばしをレイヤーしていくといった手法。宮坂遼太郎のほうは既成のパーカッションとは別に独自にセッティングしたと思しき様々な得体の知れない物体を掻き鳴らし、さながら生活の場での環境音、例えば台所で料理を作っている時の音だとか、製造業の現場での音だとかってのを彷彿とさせる非常に面白いアプローチで、ここでは当然、既に打楽器なんて概念は消し飛んでいて、ほとんどサウンドオブジェ的な扱いの、という意味では例えばマウリシオカーゲルのアクースティカっぽい感じの響きだったりもして、この全く傾向の違うセンスの両者が合わさって生じる未知の音響ハプニング,、2トラック51分の収録。波多野敦子 宮坂遼太郎 ATSUKO HATANO RYOTARO MIYASAKA-dinosaur and gems(ftarri)
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