ジェットエンジン部品の製造と
鉛フリーの高オクタン価ガソリンの製造に使用される
白金レニウム触媒です。
アルカリ、硫酸、塩酸、希硝酸、王水に耐性があります。
レニウムの結晶構造は六方最密充填構造です。
密度はプラチナ、イリジウム、オスミウムに次いで
4番目に高い21.02 g/cm3です。
融点は単体では炭素、タングステンに次いで
3番目に高い3186 °Cです。
沸点は単体では最高の5597℃です。
単体では最も硬い金属です。
レニウムは2008/2009年に史上最高値の
1キログラムあたり10,600米ドルに達しましたがその後は
リサイクルの増加と需要の減少により下落し、
2018年7月の時点でレニウムの価格は
1キログラムあたり2,844米ドルにまで低下しました。
レニウムは地球の地殻で最も希少な元素の1つで存在比率は
ロジウム・イリジウム・ルテニウムと
同じレベルです(安定元素のみの比較)。
天然におけるレニウム源はモリブデン鉱です。
輝水鉛鉱に多く含まれます。
レニウムはモノアイソトピック元素です。
安定同位体はレニウム185のみです。
■放射性について
天然に存在するレニウムは天然存在比が
37.4%の中性子110個の安定同位体レニウム185と
62.6%の中性子112個で半減期412億年の
放射性同位体レニウム187で構成されます。
レニウム187はβ-崩壊してオスミウム187に変わります。
天然レニウムは1gあたり2610Bqの放射能を有します。
本品の放射能は
1305000Bq以下です。
天然に存在する同位体を以下に示します。
パーセンテージは天然存在比を表します。
存在比の後ろの数字は半減期を表します。
185Re 37.4% 中性子110個で安定
187Re 62.6% 中性子112個、
4.12×10^10年(412億年)、
β-崩壊(陰電子崩壊)してオスミウム187を生成
■規制値
下限数量
1000000000Bq
濃度
1000000Bq/g
※原子力規制委員会 放射線を放出する
同位元素の数量等を定める件より抜粋
https://www.nsr.go.jp/data/000045581.pdf
レニウムの生産量は年40トン程度と推定されています。
非常に希少です。
レニウムは貴金属ではありません。
※価格について
価格はアーク溶融する手間と国際送料、
サプライヤの手数料、ヤフオクの
出品手数料を織り込んで販売させていただいております。