







自宅保管の品です。中身は新品同様大変美品ですが、古いもので表紙など経年変化はございます。前半の数十ページに保管時の悪さから薄い折り目がございます。ご理解頂ける方にご入札をお願い申し上げます。
あまたの傑作を残して世を去った赤塚不二夫。彼が生前に残したこの自叙伝には、涙と笑いに満ちた人生がたっぷりとつまっている
「これでいいのだ!」の人生観で波瀾万丈の生涯を楽しんだ不世出の漫画家・赤塚不二夫。そのスピリットは父親から受け継がれたものだった―。旧満州での少年時代、漫画との出会い、伝説のトキワ荘などを綴るこの自叙伝から、破天荒な赤塚ギャグの奥深くに息づく“家族”というテーマが見えてくるのだ。
戦中編(満州1)(誕生;お返し ほか)
終戦編(満州2)(8月15日前後;恨みと恩 ほか)
戦後編1(大和郡山・新潟)(親孝行な死;悪ガキ仲間 ほか)
戦後編2(東京)(化学工場;映画 ほか)
古谷三敏 石ノ森章太郎 水野英子
藤子不二雄 トキワ荘 つげ義春
手塚治虫 小川宏モーニングショー
子母沢寛 小津安二郎 タモリ 森田一義
野坂昭如 唐十郎 山下洋輔 篠山紀信
大島渚 李麗仙 佐藤慶 植木等
高木健一郎 松本零士 石川球太
板井れんたろう 内山安二
マリリンモンロー
レビューより
破天荒な漫画家、くらいの認識でしたが、印象が変わりました。 人生や幸せの基準は、人それぞれということを考えさせられました。 「くだらないギャグ漫画」ではなかったことを、はじめて知りました。
中国で幼少期を過ごし、売れっ子漫画家になるまで、赤塚先生の両親の物語を中心に語られています。家族が離れ離れになったり、お父さんがシベリアに抑留されたりなと、想像を絶する体験を経てあのキャラクター達は動き出しているのかな。
幼少の頃に満州で彼が体験したことの凄絶さが印象に残った。並べられた中国人の生首。用を足すため野原に駆け込んだがために、乗ってきた列車に置いてけぼりにされた女性の、想像するだに難くない行く末。自暴自棄で無頼を気取る特攻隊の生き残り。かあちゃんの服の裾を握っていなければ、間違いなく残留孤児になってしまうという、過酷な運命。貧しい頃も、売れっ子漫画家になってからも、赤塚が家族水入らずで過ごせた時期が驚くほど少ない。だからこそ両親を恋う気持ちが漲っている。