“紳士道”は1日にして成らず。奥義を極めるには、まさに悪戦苦闘、血を吐く修業の連続。だがお立い合い、即席・インスタントが跋扈する世の中、練達の士の蘊蓄話を聴かぬ法はない。編集時代から現在まで、紅燈の巷、旅先…と、様々な生きざまを厳粛に、しかもユーモアを織りまぜ綴る、人生論風好エッセイ。