Soligor 135mm F2.8 Telephoto エキザクタ・マウント
藤田光学工業製の望遠レンズで、海外に輸出された製品です。
主にJUPLENブランドで販売されていましたが、
同じ物が一部はSoligorブランドでも売られてました。
こちらは数が少ないSoligorブランド品で、ある意味で貴重な1本です。
プリセット絞りが採用されていて、MFレンズの中でも古いほうです。
そのためか、スペックの割には筐体サイズが大きいです。
最短撮影距離も6フィート弱(約1.8m)と、やや短くなってます。
開放での写りは、センサーサイズによって、かなり異なります。
フルサイズで使うと、ハイライトの周囲に弱いフレアーが出て、
写真全体が少し柔らかいように写ります。
ところがフォーサーズで使うと、ハイライトの周囲に強烈なフレアーが出て、
写真全体でも、フルサイズより柔らかい感じに写ります。
つまり、使用するセンサーサーズが小さいほど、癖が強く出ます。
具体的な写りは、以下のサイトが詳しいようです。
http://deeplens.blog.fc2.com/blog-category-12.html
このサイトによると、癖玉の癖がセンサーサイズの小さいほど強く出る特徴は、
このレンズだけの現象ではなくて、他の癖玉でも共通する特徴のようです。
筐体は、かなり使われた感じが少なく、キズや汚れが少なめに見えます。
ヘリコイドはやや重めですが正常に動作してます。
プリセット式の絞りは、一部の絞り羽根が外れているような様子で、
絞りリングを開放にセットしても、羽根全体が最後まで開きません。
せっかく絞り羽は20枚もあり、途中の絞り値でも円形に近いのですが、
正しい形で絞りこまれないという、残念な状態です。
ガラスにキズは見当たりませんが、中玉の1面が薄く汚れた感じに見えます。
他には、ホコリが少し混入しているぐらいです。
激しい逆光だと、フレアーが少し多めに出るかもしれません。
このままでも使えますが、絞りリングを開放に設定しても、
絞り羽根が最後まで開かず、少しだけ絞られた状態のままです。
本来の癖を利用するためには、絞りの分解修理が必要です。
アダプタを介せば、色々なミラーレス機で使えます。
カメラに付けて試したところ、少しオーバーインフでした。
癖玉が好きな方、分解修理できる方、いかがでしょう。
付属品:フロントキャップ(シグマ銘55mm)、リアキャップ(汎用かぶせ式)
ジャンク扱いなので、ノークレム、ノーリターンでお願いします。