愛とはどういうものか、この小説を通じて初めて、はっきり教えられた――。 「書きながらずいぶん泣いた」と著者本人が後に洩らした、至高の愛。 戦争文学・国策文学が氾濫した昭和初期、一気に書き上げられた青春小説。 愛とは残酷なものなのか、それとも素晴らしいものなのか。