センターキーホール、シズル穴(空け方がキレイでない箇所有り)、エッジの当たり、ザラ付き箇所等の難はありますが、全体的に手入れはされており光沢感もあり、経年としては状態は良いと思います。もちろん、ひどいサビ、腐食や
、割れヒビ等は無く、渋くも活きの良いヴィンテージトーンで鳴ってくれます。ウェイト的にも2665g(〜5kg用1g単位キッチンスケールで正確に再計量)ですので、ちょい重な感じですが、結構重めのウェイトが多いとされている50年代のラージホーローロゴの22インチとしては扱いやすいウェイトの個体のように思います。ちなみに、60年代以降のAジルジャンに比べると、明らかに金属の質が軟らかいためか、このウェイトの割にピング音はそこまで強くなく、枯れた倍音の多い、ピッチ低めなウオッシュ&シズリーなヴィンテージサウンドはこの時期のAジルジャンならでは、といった感じです。この後の60年代以降のAジルジャンに比べてこの50年代ラージホーローロゴ期は生産枚数も少なく、工程の一部にマシンが導入され始めた時期ではあるものの、まだまだ人の手による工程が多い製法のため、独特の風合いが美しいです。ジャズやブルース等にはバッチリハマる音色ですが、それ以外のジャンルの方にも、アコースティックなサウンドを意識されている方にはピッタリのこの年代のAジルジャン、お探しの方、よろしくどうぞ。
試奏動画用意いたしましたので、ご参考にチェックしてみてください。
https://youtu.be/uicvzzwtbds