大島本 源氏物語 角川書店
全9巻 定価:35万円
編者:古代学協会・古代学研究所
源氏物語研究の原点、大島本の全容!
青表紙本の中でも最も信頼すべき証本、大島本源氏物語全巻の影印本。全帖、綴糸を外して撮影。複数次に及ぶ修正の跡など、活字化できない情報を含むすべてが明らかに!
源氏物語の写本としての大島本は、ほぼ全巻が揃い、青表紙本系統の本文を持つ源氏物語の写本のうち、現存最善本と考えられている。現在出版されている『源氏物語』の学術的な校訂本は、ほとんどこの大島本を底本にしている。現在、公益財団法人古代学協会が所蔵している。
佐渡の旧家から昭和初期(1930年(昭和5年)から1931年(昭和6年)頃)に出現し、後に大島雅太郎が買い取って世に出たため、大島本という名がついた。大島雅太郎はさまざまな書物の古写本を収集したため、「大島本」の名で呼ばれる古写本は多くあるが、通常「大島本」と呼ぶ場合は、『源氏物語』のこの写本のことを言う。