【詳細】
初版set 山田風太郎傑作大全3冊2.6.8 廣済堂文庫

山田風太郎傑作大全2 十三角関係 平成8年6月1日初版 廣済堂発行
山田風太郎傑作大全6 天国荘綺譚 平成8年10月1日初版 廣済堂発行
山田風太郎傑作大全8 夜よりほかに聴くものもなし 平成8年12月1日初版 廣済堂発行

十三角関係
娼館のマダムがバラバラ死体で発見された。夫、従業員、謎のマスクの男ら十二人の誰が彼女を十字架にかけたのか?酔いどれ医者の名探偵・荊木歓喜が衝撃の真相に迫る、圧巻の長篇ミステリ!

天国荘綺譚
山陰地方の旧制中学で事件は起きた。寄宿舎・青雲寮の天井裏に「天国荘」と名づけた遊び部屋を作りたむろする悪童4人組は、教師への糞便攻撃の作戦を練り実行に移す。彼らの奇想天外なアイデアと抱腹絶倒のユーモアあふれた事件の裏には、時代の空疎な権威に対する反逆の意味が込められて……。表題作他、「恋罪」「ドン・ファン怪談」「童貞試験」「寝台物語」「大無法人」「臨時ニュースを申し上げます」の7篇収録。

夜よりほかに聴くものもなし
それでも……おれは君に、手錠をかけなければならん。五十過ぎまで東京で刑事生活一筋に生きてきた八坂刑事。そんな人生に一抹の虚しさを感じ、それぞれの犯罪に同情や共感を認めながらも、それでも今日もまた新たな手錠を掛けてゆく。哀愁漂う刑事ミステリ。

山田風太郎
1922年、兵庫県生まれ。東京医科大在学中の’47年、探偵小説誌「宝石」の第1回懸賞募集に「達磨峠の事件」が入選。’49年に「眼中の悪魔」「虚像淫楽」の2篇で日本探偵作家クラブ賞を受賞。’58年から始めた「忍法帖」シリーズでは『甲賀忍法帖』『魔界転生』等の作品があり、奔放な空想力と緻密な構成力が見事に融合し、爆発的なブームを呼んだ。その後、『警視庁草紙』等の明治もの、『室町お伽草紙』等の室町ものを発表。『人間臨終図巻』等の著書もある。

【状態】
経年劣化により若干の焼け、カバーにスレ、傷は御座いますが、概ね良好です。