スペインの舞台演出集団
ラ・フラ・デルス・バウスが放つ『エレクトラ』
舞台が血の海に! 衝撃の演出!
日本語字幕付き
リヒャルト・シュトラウス:
歌劇『エレクトラ』全曲
インゲラ・ブリンベリ、
イングリッド・トビアッソン、
スザンナ・レヴォネン、ほか
マグヌス・キーレ(エギスト:テノール)
トーマス・ランダー(オレスト:バリトン)、他
舞台演出:ラ・フラ・デルス・バウス
ラモン・ガンバ(指揮)
ノルランズ歌劇場交響楽団&合唱団
スウェーデンのノルランズ・オペラとスペインの舞台演出集団「ラ・フラ・デルス・バウス」がコンビを組んで、2014年に上演されたリヒャルト・シュトラウス『エレクトラ』の映像。ラ・フラ・デルス・バウスは、1979年に街頭演劇集団としてスタート、1992年バルセロナ・オリンピックの開会式の演出を手がけました。その後、演劇、オペラ、映画といった様々な場面で表現活動を行っています。彼らは、CG映像を駆使し、野外を中心としたスペクタクルで、視覚的にうったえるパフォーマンスを得意としています。
この『エレクトラ』では、巨大クレーンを用いて鎖で繋がれた人間を操作するような場面も出てきて、今回も迫力の舞台を展開しています。スウェーデン、ウメオ市のビジネスパークで行われ、旧スウェーデン軍が所有していた、現在駐車場になっている広場を利用して200×40メートルの最大級の舞台が設置されました。大量の人工血液が舞台に放出され、生々しく鮮烈な印象を与えます。エレクトラの陰鬱な復讐劇を、独特の色彩感覚で表現し、復讐の情念が渦巻いているのを目の当たりにします。
エレクトラを演じるのは、スウェーデン出身のソプラノ歌手インゲラ・ブリンベリ。強靭な声とドラマティックな歌唱で迫力十分。同じくスウェーデン出身のイングリッド・トビアッソンは、圧倒的存在感と人間臭さの漂う歌唱で母親クリテムネストラを歌いました。イギリス人指揮者のラモン・ガンバの指揮も『エレクトラ』の狂気と官能に満ちた混沌とした音楽を鮮やかに示しています。(キングインターナショナル)