








【詳細】
初版 中井英夫 薔薇幻視 平凡社カラー新書
1975年5月8日初版 平凡社発行 読者カード完備
作家・中井英夫が綴る、「薔薇」という迷宮をめぐる幻想旅行。
パリ・ブローニューの森の深くにあるパガテル薔薇園、南仏の香料会社フラゴナール社、地中海に臨むメイヤン薔薇園を訪ね、書物の中に広がる薔薇の幻影を見つめ続ける。
薔薇に寄せる連作詩篇「薔薇連祷」、巻末には「薔薇」への幻視を締めくくる短篇小説が掲載されている。
内容
薔薇の迷宮 / 地下の薔薇園への招待 / 青の神秘について / 薔薇ならぬ薔薇の旅Ⅰ / 薔薇連祷 / 薔薇ならぬ薔薇の旅Ⅱ / 薔薇を語る 前川文夫 / 小説「薔薇の罠」/ あとがき・薔薇への詫びごと
中井英夫
1922年、東京・田端に生まれる。東大在学中に吉行淳之介らと第14次「新思潮」を創刊。「短歌研究」「短歌」編集長として中城ふみ子、寺山修司、春日井建らを紹介。’64年、塔晶夫の筆名で『虚無への供物』を刊行、推理小説の墓碑銘とまで絶賛された。その後、『悪夢の骨牌』(泉鏡花文学賞)などの著作で人気を博した。’93年逝去、享年71
【状態】
経年劣化により焼け、シミ、カバーにスレ、傷は御座いますが、概ね良好です
※最終頁に値札貼り付けされていて剥がした跡が御座います。