弥十郎に深川の乾物問屋から突然縁談話が持ち込まれ、娘の美代が行儀見習いと称して押し掛けてくる。同じ頃、津軽藩の鷹匠から殿の愛鷹探しを頼まれた弥十郎の身辺で殺しが続く。仏の首には津軽弘前でのみ扱われる特殊な縄が巻き付いていた。折しも津軽藩に囁かれる城付米横流しの不審な噂。徐々に見えてくる外道の行いに、弥十郎の剣が闇を裂く。