鉛パッキンを利用するとシェル、アームが擬似一体化し、シェル、アームのそれぞれの鳴きが一つに集約され、しかも質量が増す結果となり、鳴きの周波数が下がります。更に、鳴きの音圧も下がる為、実質のS/Nが向上、音の再現性(ダイナミック・レンジ、周波数特性)が上がります。
カートリッジ廻りは非常にデリケィトな環境です。パッキン1枚でも音の印象は変化致します。
故・長岡氏もその点に注目し、鉛パッキンを考案しました。故・長岡氏の提案を検証するのも、オーディオ・ファンとして一考と思います。
但し、音は個人の好みが別れます。良否の検証は
ご購入者様にお任せいたします。
独り言:バランス出力の啓蒙。参考写真有り。
オーディオはエジソンの手動式蓄音機から始まり、ゼンマイバネ式、電気式と発達してきました。
電気式いわゆる電蓄からSP、LP、EPとソフトも変化。更に、モノラルからステレオと発達しております。
当初のステレオはワンボックスで一台で完結しておりましたが、周辺機器が発達。
コンポーネント化が進みます。このため、機器間を結ぶケーブルが必要になり、
様々な形式のケーブルが発達しました。代表的なのは、DIN、RCAですが、
統一規格として、RCA仕様(RCA同軸コード)が採用されるに至ります。
RCA同軸コードはホット(+)、コールド(-&シールド)と言った、本来、3本必要な信号線を
2本に、省略出来る合理性があります。更に、コードのIN、OUTの方向性もありませんので、
使いやすい仕様と言った事があります。このため、現在も定番となっております。
ところが、オーディオは進歩を続け、RCA仕様が採用された当時とは雲泥の差の音質向上が
なされる状況です。このため、現在のオーディオ環境では、不具合が発生。
これは、シールドとコールド(-)をまとめた、合理性が、裏目に出ていると言った事です。
更なる高音質化のためには、RCA・1芯同軸コードでは、限界が見えてきました。
従いまして、アキュフェーズなどの高級オーディオ機器は原則通り、ホット、コールド、シールドの3極コネクターである
XLR仕様を推進しております。
これをいわゆるバランス出力と表現しておりますが、実は、RCA仕様に於いても、
少々のテクニックを採用すると、バランス出力化は可能です。
ところが、それらのテクニックは、普及すること無く、XLRに移行。
RCA仕様の多くの名機は置き去りです。
当方は、今般、オーディオ・ノート社のアイディアを踏襲。
RCA仕様でのバランス・コードを製作しております。写真:②が概念図です。
更に、詳しく知りたい場合は、同時出品のRCAバランス・コードの説明を
ご覧下さい。
注:概念図は商品ではありません。念のため。
これは、旧来のRCA仕様のオーディオの現代に於ける高音質化の一助。
RCA仕様でのバランス出力の啓蒙です。当方は、このアイディアは広く、
オーディオ・ファンに共有されるべきと考えております。