円熟の極み! ヌッチのマクベス!
パルマが沸きに沸いた『マクベス』が鮮明映像に!
ヴェルディ:
歌劇『マクベス』全曲
レオ・ヌッチ、
シルヴィー・ヴァレル、
パルマ・レッジョ劇場管弦楽団&合唱団
ブルーノ・バルトレッティ(指揮)
演出:リリアーナ・カヴァーニ
2006年、パルマ、レッジョ劇場(ライヴ)
シェイクスピアの有名な戯曲を原作とする『マクベス』は、1847年にフィレンツェで初演された後、1865年にパリ向けに大きな改訂を受け、
30代のヴェルディの荒々しさと50代のヴェルディの熟達した筆が融合した独特の傑作になっています。
当然、マクベスとマクベス夫人に強力な歌手が要求されます。
このヴェルディ・フェスティヴァルでの上演では、マクベスに大ベテランのヌッチを起用。
当時64歳のヌッチの声は相変わらず輝かしく力強くそして美しいもの。
長年マクベスを得意としてきたヌッチの集大成といえる歌を楽しめます。
マクベス夫人は、フランスのドラマティック・ソプラノ、シルヴィー・ヴァレル。
度々の来日で日本でもおなじみのソプラノです。レパートリーがかなり広い人なのでヴェルディ・ソプラノの印象があまりありませんが、
実はヴェルディのオペラの役を12も持ち役にしているほど得意にしています。中でもマクベス夫人は当たり役で、美しい容姿もあって、魔性の女の雰囲気が色濃い魅力的なものです。
バンコのエンリーコ・イオーリは、地元パルマのバス。イタリア人バスの逸材として2000年頃から幅広く活躍しています。
マクドゥフのロベルト・イウリアーノは、ミラノ出身のテノール。美声の軽めのテノールでしたが、近年は貫禄を増し、このマクドゥフは大いに称賛されました。
指揮は当時80歳の大ベテラン、ブルーノ・バルトレッティ。筋金入りのヴェルディを聴かせてくれます。
映画「愛の嵐」や「ルー・サロメ 善悪の彼岸」の監督として高名なリリアーナ・カヴァーニの演出は、一見すると伝統的なもの。
しかし良く見ると、エリザベス1世時代の劇場で『マクベス』が上演されているような重層構造にすることで、
シェイクスピアの原作から受け継がれている作品の社会的性格を前面に出したものです。
嬉しい日本語字幕付きです。
ヴェルディ:
歌劇『マクベス』全曲
レオ・ヌッチ(Br マクベス)
シルヴィー・ヴァレル(S マクベス夫人)
エンリーコ・イオーリ(Bs バンコ)
ロベルト・イウリアーノ(T マクドゥフ)
ニコラ・パスコーリ(T マルコム)
エンリーコ・トゥルコ(Bs 医師)
ティツィアーナ・トラモンティ(Ms マクベス夫人の侍女)
ダヴィデ・ロンツォーニ(Bs 使者)
リッカルド・ディ・ステーファノ(Bs 従者)
ノリス・ボルゴジェッリ(Bs 刺客)
パルマ・レッジョ劇場管弦楽団&合唱団
ブルーノ・バルトレッティ(指揮)
演出:リリアーナ・カヴァーニ
装置:ダンテ・フェレッティ
衣装:アルベルト・ヴェルソ
照明:セルジョ・ロッシ
振付:アメーデオ・アモーディオ
収録時期:2006年6月6,8,11,13,15,17日
収録場所:パルマ、レッジョ劇場(ライヴ)
・ボーナス:『マクベス』について
収録時間:本編156分、ボーナス10分
画面:カラー、16:9、HD
音声:DTS-HD MA 5.1 / PCM 2.0
字幕:日本語・伊英独仏西中韓日
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