ハワイオアフ島を制圧した大日本帝国軍は、遂に未曽有の米本土上陸作戦に突入する。これに先立ち布哇方面司令部は、南雲忠一麾下の機動部隊に米西海岸要衡の各基地に空爆を敢行させるが、敵レーダーの捕捉・邀撃によってことごとく失敗に終わってしまう。この失敗に司令部は母艦の集中配備に切り替え、天然の要塞港となっているシアトルに攻撃目標を定めた。南雲機動部隊から三四〇機余の第一次、第二次攻撃隊を出撃させ、レーダー基地を撃破粉砕すると間髪入れず陸軍第三十一軍が上陸突撃を開始した。だが、サンフランシスコ・サクラメントから北上した敵機の空爆に遭い、攻防戦は熾烈を極めた。一方、海上では陸軍護衛艦隊の栗田部隊がシアトル海軍と壮絶な海戦を繰り広げる。