『Le Grand Ferre』は、フランスの作家ノエル・ゴロワ（1867-1915 Noel Gaulois、本名エマニュエル・ガリアン）によって書かれた歴史小説です。
物語は百年戦争中のフランスの農民英雄「ル・グラン・フェレ（Le Grand Ferre）」の実話に基づいており、愛国心と民衆の勇気を称えています。
ミュシャの描いた17点の挿絵は、彫版師P.グルニエによって版画化され、物語に豊かな視覚的魅力を加えています。また、装丁は赤い布張りで、銀と黒の装飾が施され、三方金の仕上げとなっており、当時の豪華な製本技術がうかがえます。
本書は歴史的な題材と芸術的な挿絵、豪華な装丁が融合した19世紀フランスの文学と美術の結晶ともいえる作品です。
なお、この作品には出版年についての記載はなく、1859年とする資料と1895年頃とする資料が存在し、異なる版が存在する可能性があります。
本の状態はクロス装および下角に傷み、シミ、ページにフォクシングは見られますがページの折れ破れは見当たらずミュシャの挿絵を十分に堪能することができます。
書名：「Le Grand Ferre」
著者：ノエル・ゴロワ
挿絵：アルフォンス・ミュシャ
言語：フランス語
出版社：パリ/Librairie Gaston Decombejean
出版年：不詳
頁数：191ページ
装丁：クロス装 三方金
サイズ：25.6㎝×18.4㎝
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