







武者小路實篤
(1885~1976)東京市生れの小説家、画家、貴族院勅選議員。藤原北家の支流・閑院流の末裔で、
江戸時代以来の公卿の家系で武者小路家の武者小路實世(さねよ)子爵と、
同じく藤原北家日野流烏丸家の分家・勘解由小路出身の秋子(なるこ)夫妻の第八子。
父は2歳の時に死亡。学習院高等学科時代にトルストイに傾倒。1906年、東京帝国大学に入学。
1907年、志賀直哉、木下利玄らと『十四日会』を作り、創作活動を開始。同年、東大を中退。
1910年、志賀直哉、有島武郎・生馬らと文芸雑誌『白樺』を創刊。<白樺派>と呼ばれる。
1918年、宮崎県児湯郡木城村に、村落共同体「新しき村」を建設。農作業、文筆活動の両輪。
1923年、関東大震災により生家焼失、『白樺』も終刊。1924年には「新しき村」を出て
村外会員となるも、ダム建設で水没を聞くと、埼玉県入間郡毛呂山町に新建設。
1936年のヨーロッパ旅行から帰国するや、戦争反対者から戦争支持者に変貌。
1946年、貴族院議員に勅選されるも、戦時中の戦争協力が原因で公職追放。
1951年、追放解除となり、同年、文化勲章受章。
晩年は、野菜の絵に揮毫して、後半生の猛省を表わしたとか。1976年、尿毒症により死去。90歳。
書名:武者小路實篤全集(昭和62年:小学館版):全18巻: / 第一巻 ◇ お目出たき人 他
著者:武者小路實篤
編纂委員:稲垣達郎/井上 靖/大津山国夫/小田切 進/串田孫一/紅野敏郎/関口弥重吉/中川 孝/本多秋五/
武者小路辰子/渡辺貫二
題簽:中川一政
装幀:林 立人
発行所:小学館
発行日:昭和62年12月10日 発行
定価:6,800円
所収: 荒野 ◇ 小説 / 論文 / 新体詩 /
お目出たき人 ◇ お目出たき人 / 無知万歳 / 生れなかったら?/ 亡友 / 空想 /
世間知らず ◇ 世間知らず / AよりC子に /
彼の青年時代 ◇ 彼の青年時代 / 旧稿の内より(潔の日記)/
新編 生長 ◇ 1908年(明治41年)~ 1913年(大正2年)/ 挿画に就て / 編輯室にて /
初期習作・未発表草稿 /
〇 解説 ー 武者小路実篤の「自己」形成期(本多秋五)/ 解題(紅野敏郎)/
参考:帯破れ等。箱、小口・天・地、本文等に少汚れ・ヤケ・シミ等あり。菊判。P777。1,340g。≪古本購入≫
レターパックプラス(追跡あり・手渡)600円。取置(1週間)・ゆうパック等で同梱可。
★終活のため処分しております。