VFE Dragon のクローンです。回路は公開されているものなのです。一般的な歪みペダルの仕組みとして、歪ませる前にローカットして、歪ませたあとにハイカットするというのが基本です。歪ませながらローカットしたり、歪ませたあとにローをブーストしたりということもありますが応用系といえます。
この基本をより突き詰めたのがこのペダルといえます。HPFで歪ませる前のローカット、LPFで歪ませたあとのハイカットとなっています。スイッチは各フィルターのカーブの設定(効き方)となっています。-6dB(下)または-12dB(上)を選択します。中間位置ではLPFが-6dB、HPFが-12dBという設定になります。設定によってはかなり音量が落ちる場合がありますが仕組み上そうなっています。

ベースとしてはTS系の回路ですが、それほど強くは歪みませんがサスティン感はあると思います。内部的にも17Vくらいに昇圧されていてダイナミングレンジが広くなっています。

クリッピングはMOS-FETを使ったソフトクリッピングタイプです。COMPノブはエフェクトのコンプではなくこのクリッピングのさせ方の調整です。ノブはセンタークリックタイプになっていますが、ここがデフォルトで左右に動かすことでMOS-FETのクリップのさせ方(左右でクリップのニュアンスが少し異なる)を調整するようになっています。左右に回しきったところが一番歪みます(=クリップ最大となるため音量も落ちます)。センターが一番歪まない感じになっています。仕組み的にちょっとややこしい感じですが、好みで調整して問題ありません。回路的にはあまり見かけない方式でセンターに近いほど歪んだ音と歪んでない音が混じった感じに聞こえると思います。
ひずみを抑えてブースター/プリアンプ的に使うのも良いと思います。

内部にトリムがありますが、これは入力インピーダンスの調整という感じです。最大がデフォルトで、アクティブ系、ハム系のPUは下げても良いと思います。ギター直で繋ぐ場合かつギター側のボリュームを結構操作するという場合は、ここを下げつつ好みのポイントを見つけるのも良いかもしれません。

オペアンプは、オリジナルはクワッドタイプのOPA4134が使われていますが、デュアル版のOPA2134UAを使っています。OPA2134UAはsmdですが変換基板でDIPソケット化しています。よくある4558系とかに変えてみると結構ニュアンスが変わるのではないかと思います。
(オペアンプが高級タイプなのでポットが通常では入手できない特殊なものなのでちょっとお高くなります)
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