中古品だとわかる傷や汚れがある。(画像参照) (箱番号13)
名匠フランコ・ゼフィレッリの演出
2015年アレーナ・ディ・ヴェローナ音楽祭での
絢爛豪華なモーツァルトの≪ドン・ジョヴァンニ≫

去る2019年6月15日、映画監督でオペラ演出家のフランコ・ゼフィレッリ氏が亡くなりました。本映像は、2015年アレーナ・ディ・ヴェローナ音楽祭で上演されたゼフィレッリ演出の≪ドン・ジョヴァンニ≫です。ゼフィレッリ氏は、1923年フィレンツェ出身。名匠ヴィスコンティのもとで舞台の仕事を学び、映画『ロミオとジュリエット』での記録的な成功を収めると、映画監督として『チャンプ』、『エンドレス・ラブ』、『永遠のマリア・カラス』など次々と作品を手がけました。また、オペラの演出家として世界中のオペラ・ハウスで長年活躍。その豪華絢爛な演出で人気を博しました。イタリア世界遺産ヴェローナの夏の風物詩と言えばアレーナ・ディ・ヴェローナ音楽祭。1世紀建設の古代ローマ円形競技場をそのまま劇場として使う野外オペラ音楽祭。伝統的にヴェルディのオペラが多く上演され、この壮大な遺跡で行われるスペクタクルな演出はこの音楽祭の醍醐味です。ゼフィレッリも過去に≪アイーダ≫、≪イル・トロヴァトーレ≫などの演出を手掛けています。本上演は、音楽祭としては珍しくモーツァルトの作品となります。ゼフィレッリの演出は、バロック風の豪華な宮殿を配した装置と伝統的な演出で、作品を純粋に楽しむことができます。ドン・ジョヴァンニ役のカルロス・アルバレスは、朗々たる歌声で聴衆を魅了、ポーランド出身のバス歌手ラファウ・シヴェクの騎士団長も、迫力のある歌唱で存在感を出しています。そしてドンナ・アンナ役のイリーナ・ルングは、恵まれた容姿と美声で会場を沸かせています。また、ステファノ・モンタナーリの雄弁な音楽作りが、迫力ある歌唱陣と絢爛豪華な演出と見事に調和しています。卓越した発想と手腕で一時代を築いた名匠フランコ・ゼフィレッリの演出を存分に堪能することができます。