時計店の息子・小6の聖時は、幼い頃に交通事故で母親を亡くし、今は父と年の離れた兄との3人家族。冬のある日、厳格な兄と大喧嘩をして店の作業部屋へ逃げ込んだ聖時は、そこで不思議な鍵を発見した。その鍵を古い壁掛け時計に差し込むと、突如時計の針が反時計廻りに回転!気付くと、聖時の目の前には兄の面影を残す少年が、そして夢にまで見たお母さんがいて…。タイムスリップした過去で刻まれる、かけがえのない時。やさしく心あたたまる感動ファンタジー、上巻。