都をどりに端を発した連続殺人事件。京都府警の木下警部は捜査が難航する中、平松に一人の男を紹介した。男は40歳にして、無味乾燥なサラリーマン生活を辞め、これからは平松のように京都の遊びを覚えたい、という。連日平松や西陣の大旦那とお茶屋遊びをするこの男は、自分の身分を偽った、十津川警部、その人であった。ある任務を胸に、十津川警部の秘密捜査が始まる!しかし、京都という町の不思議さが、「よそ者」十津川の捜査をより困難なものとしていく…。