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エレナ・ゲルハルト、ブラームス、シューベルト、ヴォルフを歌う
ブラームス:ジプシーの歌
ブラームス(ハイネ詩):死は冷たい夜
ブラームス(ボヘミア民謡詞):恋人をたずねて
ブラームス(ケラー詩):テレーゼ
シューベルト(ハイネ詩):街 -「白鳥の歌」より
シューベルト(シラー詩):バッカス讃歌
シューベルト(ザイドル詩):子守歌
シューベルト(スコット詩):エレンの歌(その2)
ヴォルフ(ハイゼ詩):月は嘆きながら神様に
恋人の死を見たいなら - イタリア歌曲集第17番
エレナ・ゲルハルト(メゾソプラノ)
ジェラルド・ムーア(ピアノ)
英 HMV GR16/21(プライヴェート録音盤)
(1939年10-11 月ロンドン、アビー・ロード EMI第3スタジオ録音)
ドイツが生んだ大リート歌手エレナ・ゲルハルト(1883-1961)が第2次世界大戦勃発期に、自費で録音したプライヴェート盤の復刻。録音当時ゲルハルトは祖国ドイツを捨ててイギリス国籍を得た直後だった。ゲルハルトは1902年ライプツィヒ音楽院の学生で、学長に就任したアルトゥール・ニキシュ(1855-1922)が彼女がライプツィヒの公衆の前で歌うことを認めた。1903年音楽院を卒業すると多くの演奏会契約が待っていた。レコード録音は1907年、ニキシュのピアノで10インチ盤x7枚、12インチ盤x1枚からはじまった。以降レコード録音は機械式録音時代、電気録音時代と多数ある。そのすべてがリートでオペラは歌っていない。ゲルハルトの正規録音は1932年のフーゴ・ヴォルフ協会第1巻の12インチ盤x9枚(19曲)が最後になった。それから7年後の1939年にこの10インチ盤x6枚組のアルバムを、さらに大戦後の1947-1948年にシューマン「女の愛と生涯」(12インチ盤3枚組)を同様のプライヴェート盤として制作し、自身の知人やファンに配り、販売はされなかった。HMVの白レーベルでアルバムの表紙裏には自筆署名のシールが貼られていた。ピアノのジェラルド・ムーアの起用もあって、56歳のゲルハルトは素晴らしい歌唱を披露している。HMV盤特有のノイズと共に原盤のキズがあるが、声もピアノもゲルハルトの録音中最高。
●SPレコード本来の音を追求した グッディーズ・ダイレクト・トランスファー CD-R
SPレコードの真の音は残念ながら、これまで市販された復刻CDではなかなか聴くことができません。それはSPレコードの音ミゾに刻まれた音声信号を拾い出すプロセスで、重要な情報が失われているからです。このCD-Rシリーズは復刻プロセスを最短にしてSPレコードのありのままをお届けするダイレクト・トランスファーです。LPとは比較にならない強大な音響勢力を持つSPレコードのために、専用のカスタムメイド真空管式フォノイコライザをの使用しています。またノイズ除去と共に失われる音楽情報に最も気を配り、一切のノイズリダクションを排除してあります。従来のSP復刻CDよりノイズの量は多くなりますが、ノイズの奥に演奏者の確かな息づかいが聴き取れます。プレスCDより音の鮮度の点で優位と判断し、CD-Rを採用しました。
収録はSPレコード3枚から5枚の初発売時のアルバム単位を基本としています。また、録音時に原盤に混入したノイズが大きく再生されることもございますが、一切修正をしておりません。ケースには録音データ(オリジナル・レコード番号、マトリクス番号、テイク、録音年月日等)を記載してありますが、曲目解説はありません。ジャケット等の仕様は簡素なものです。
■ご注意
CD-Rを使用していますので、再生機器によっては再生が出来ない場合もございますので、ご了承下さい。
編集作業を一切行っておりませんので、曲はつながっていません。1トラックはSP盤片面分となります。
トラック間の空白部分は統一されていません。
リードアウト部分の短い盤は、終わりの部分のノイズが入る場合があります。
一部のCDプレーヤーにおいて、ディスクの最終トラックの音楽が終了した後で無音部分が終了する際に、デジタル信号が切れることによるノイズが発生する場合がございますが、ご了承下さい。
●78CDRで始まる商品は、78回転のSPレコードからの復刻盤です。
●33CDRで始まる商品は、33回転のLPレコードからの復刻盤です。