東京の会社社長・遊佐は、京都の料亭「たつむら」の女将・菊乃と深い関係にあった。が、その年の桜見物に菊乃の代役をつとめる娘・涼子の初々しさに惹かれるものを感じた遊佐は、もう一度一緒に桜を見に行こうと約束する。五月の連休前になって涼子から約束がまだだと告げられた遊佐は、東京に支店を出すために奔走する菊乃の目をのがれ、まだ残る桜を求めて涼子と角館に旅する。